2010年10月アーカイブ

大学の王座決定戦が終了しました。

  

競技者として、そして人間として成長している選手たちの姿がそこにはありました。選手から学ぶことは本当に多いです。

  

選手は日々確実に成長していて、自分もそれに見合うだけの成長をしていかないといけないと思わされました。

  

 

y044.JPG

エネルギーを分け与えてくれる選手たちに感謝。    

  

さて、前回の続きです。

  

こちらのターゲットマークの黄色の部分を、以下の2種類の方法で見てください。

 

y045.jpg 

    顎を引いて上目づかい

    顎を上げて上から目線

  

どちらの方が眼球がハマる感覚があるでしょうか?

  

強く視覚を使うためにはこの感覚が必要です。猛獣が狩りをする時に、獲物をロックオンしている状態と同じです。

  

さらに次回に引っ張ります。。。

  

  

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

小浦猛志氏、山本修嗣に質問がある方は、icon:mailお問い合せフォームよりお気軽にご質問下さい。

みなさまのアプローチをお待ちしております。

小浦猛志 オフィシャルサイト
http://www.koura-takeshi.com/

頂いているご質問にお答え致します

| | トラックバック(0)
【ご質問】
今の伊達選手は昔と比べサービス(特にセカンドサーブが)が良くなっており、又フォアーハンドストロークの安定性が増している様に思います。そうでしょうか?

【ご回答】
確かにご指摘通り、サーブ力は以前よりかなり上まわってます。テイクバックは、個性的ですがトスアップからインパクトにかけ体幹(重心)の使い方のうまさが抜群です。

インパクトには、ボディーインパクト(地面を強く蹴る 衝撃で地面から力をもらう)体が弓の様に張った瞬間ですが、この時のバランスに注目下さい。
pht101026-1.jpg



頭の重心と足首の真直ぐで適度に体幹の重心が外に(前方)でてます。

これにより、次の動作ボールインパクトに向け、加速性が上がります。難しい言葉ですが、身体のトルクが一気にハイトップにギアーチェンジされます。

車と同じです。地面からもらうボディーインパクト(下から上へのパワー)を左右の(回転)パワーに変換、一気にボールインパクト(加速点)につなげます。そして、フィニッシュバランスの左足着地の強さと、両足首のアキレス反射、このタイミングの良い時は、サーブ好調です。

本人はサーブが今でも一番の課題と入念に練習しますが。試合の流れにより、高い所で仕事をするサーブは、どんな選手でも高テクニックを要します。

ついでフォアハンドですが、これも以前よりテクニックはアップしてます。特に、高い打点がとても上達しました。サーブと同じ事ですが、違うのはテイクバック、インパクトでのバランスです。

サーブは体幹の重心が適度に前に出ますが、フォアーは頭 体幹は真直ぐ 両足を広く(身長の半分位)地面に体重をかけ一気に上にインパクト、地面からもらったパワーを回転(トルク)動作に切替えボールインパクトに、そしてフィニッシュバランスで次の動作に切替えます。

又、この時に打球の軌道イメージが大切です。下図参照

pht101026-2.jpg
ストロークの練習で大事なのは、フットワークフォームだけでなくボールの軌道イメージです。

ネットの高い所を通してロングボールをしっかり打つ練習をすれば、自動的にラケットの加速点で打てHitting Point も前になります。

軌道イメージ1つで全てが変わる。





サーブ改善方法
(神山様、三浦様)

【ご質問】
現在スライスサーブを練習しているのですが、今一感覚が掴めず悩んでいます。9割方サービスラインをオーバーします(ボールの落下地点はほ同じ)。

【ご回答】
実際に一眼見させて頂けたらと思いますが、上記の事をもとに判断しますと、なんとなく練習風景が フォームがイメージ出来ます。

・長身ではないが、そこそこスピードの有るサーブかな!
・ ボールを打った瞬間の感触がザクッとこない!
こんな所です。当ってますか。

回転練習は、いきなり速い回転で練習するより、ゆっくり回転をかける練習をする事です。

(1) セットポジションの際、ラケットフェイス(打つ面)を上に向ける(ボールをスイートスポットにのせる)
pht101026-3.jpg


(2) テイクバックからインパクトにかけ、ラケットフェイスをずっとオープンのまま打って下さい。ラケットの面は気にせず、打球方向を気にしない、当るがままに打つことです。時計の針方向にスイングして、ボールに当たるとそれなりの回転がかかる。

pht101026-5.jpg


又、トスの位置がスイング方向で少し変わります。
12時は体に近く、1,2,3時は少しづつ頭を中心に右側に移行するでしょう。



(3) 現在のサーブ練習の結果で私の気づきは、もしボールが速くて9割オーバーは、トスの位置が体に近いでしょう。
もし、ゆるければ遠すぎでしょうが、感覚があまり良くなく、回転がかかっていないと思われてるので、これはないかなぁ?多分、近いと思います。



(4) ラケットをスイングする時の重要ポイントは、ラケットヘッドの認識です。ラケットヘッドの位置は、

pht101026-4.jpg



①〜③のどの場所か、②〜③の部分がすべてのショットでヘッドです。スイートスポットの上下になります。
この部分を認識して面作りスイングに利用して下さい。


(榊原様)
有明でお声をかけて下さり有難う。
戦場でクルム伊達選手の事で頭がまらわず失礼しました。質問は又、次回よりお答えします。








小浦猛志、山本修嗣さんに質問がある方は、icon:mailお問い合せ フォームよりお気軽にご質問下さい。

みなさまのアプローチをお待ちしております。

小浦猛志 オフィシャルサイト
http://www.koura-takeshi.com/






ブログを2週間休みすいませんでした。

クルム伊達選手に帯同し、ソウル、東京、北京、大阪と9月13日〜10月17日まで、ツアーに参戦。

結果は、ご存知の通り、最後は世界新記録W.T.A史上最年長Vまで、あとOne setの所まで迫りましたが、残念でした。

本人の悔しさは、表現の仕様が有りません。この結果は、はかりしれない"悔しさと言うエネルギー"を日本中のテニスファンや指導者、コーチに与えている事をあらためて認識して下さい。

特にジュニア選手の育成に情熱をかたむけている指導者、勿論選手もです。


この一ヶ月、クルム伊達選手の練習、日常生活のサポートの合間に他選手の練習試合を暇が有れば、中野コーチと観察し分析し続けました。

大阪の決勝戦、タマリネ・タナスガーンは、私も熟知のベテラン。
2008年岐阜、クルム伊達選手が復帰した時の決勝戦の相手。6−4、5−4でクルム伊達選手のサーブ、あと2ポイント迄追いつめながら逆転され5−7、ファイナルセットは、今回の大阪同様体力の限界で、3−6で破れました。

我々コーチにとっても、選手にとっても、この大阪の決勝戦は今のニッポンテニスにとって、世界のテニスに立ち向かう、今の術を研究しろと"勝利の女神"からのおつげ!!


一週間たった今、仕事の合間に頭にチラツクのは、靭のセンターコート、クルム伊達選手vs タマリネ・タナスガーンの第1セットから第2セット、ファイナルが流れています。

中野コーチと談話、数少ないオンコートコーチの内容は最善策だったのか、こんな1週間でした。

つくづく、"勝ちに学ぶより、敗けに学べ"の教えが身にしみます。

他人のテニス試合の内容は、人事に有らず。皆さんと一緒にもっともっと勉強します。


頂いているご質問は、明日更新予定です。







小浦猛志、山本修嗣さんに質問がある方は、icon:mailお問い合せ フォームよりお気軽にご質問下さい。

みなさまのアプローチをお待ちしております。

小浦猛志 オフィシャルサイト
http://www.koura-takeshi.com/

今日、人類がここまで文明を築けたのは脳の発達のおかげであると断定できます。

 

そして、偉大なる脳と関わりの深い神経があります。それは眼球を支配する神経。

 

感覚・運動に関係する神経のほとんどは脊髄と繋がっていますが、直接脳と繋がっている神経が12個あります。

 

嗅覚、聴覚や顔面の感覚、舌の動きや首の動き臓器(肺など)の働きなどがありますが、それぞれの感覚や働きに対して、1個の神経がそれを支配し、役割を果たしています。

 

しかし眼球に対する支配神経は4つにもなります。1つの神経だけでも生きるうえで大切な役割を果たすのに、眼球だけは神経を4つも使っています。

 

 

 

y043.JPG

スポーツをするうえで最も大切な感覚は視覚。ではどのような場面、どのような姿勢をとれば眼球の力を最大限に引き出せるのでしょうか?


次回に続きます。。。

 


小浦猛志氏、山本修嗣に質問がある方は、icon:mailお問い合せフォームよりお気軽にご質問下さい。

みなさまのアプローチをお待ちしております。

小浦猛志 オフィシャルサイト
http://www.koura-takeshi.com/

『子供の体力が前年に続き、回復傾向にある』

 

というニュースを数日前に見かけました。前々から思っていた事、確かに平均値は下がっているが、むしろ最高記録は伸びているのでは?という疑問。

 

というのも今季、陸上競技の中学記録の更新ラッシュがあった為。

 

男子 100m200m、400m

女子 100m200m400m、800m、1500m、100mハードル

*黒字は2009年、赤字は2010年に更新された種目

*男子100m2年連続更新 女子200m2年連続更新

 

男子の今季100mと200mは同一の選手が出した記録になりますが、女子の種目ではそれぞれ違う選手が記録を出していた事に注目です。この2年で8人の選手が各種目で中学新記録を出しているのです。

 

数年、数十年に1人の逸材という、ただの『才能』という言葉でくくれるとは思えません。

 

昔(1983年を境に体力が低下と言われています)に比べて子供が遊ばなくなったことが体力低下の原因と言いますが、近年では部活動・クラブでトレーニングの導入、そして練習の質も向上していると言えます。つまり、質の高い環境を与えれば子供たちは昔以上のパフォーマンスを出すことができるのではと考えています。

 

時代背景に関係なく、子供は無限の可能性を秘めたダイヤの原石。その素材を輝かせるには指導者の手腕と情熱という【環境】にかかっているのではないでしょうか?

 

テニスは陸上競技以上に複合能力(コーディネーション能力)が必要になります。それは低年齢から『遊ぶ』ことで自然とその能力は身に付きます。子供たちにテニス以外の時間を与える環境を作ってもよいと思います。

 

 

y042.JPG

子供たちは遊び上手になれるように!

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

小浦猛志氏、山本修嗣に質問がある方は、icon:mailお問い合せフォームよりお気軽にご質問下さい。

みなさまのアプローチをお待ちしております。

小浦猛志 オフィシャルサイト
http://www.koura-takeshi.com/

スタッフよりお知らせ

| | トラックバック(0)
本日は、小浦先生のブログ更新予定日でしたが、

現在、クルム伊達選手の練習に付き添われていますので、連載をお休みします。

楽しみにしていてくださった方には申し訳ありません。

来週からは、再開予定ですので宜しくお願い致します。

スタッフ





小浦猛志、山本修嗣さんに質問がある方は、icon:mailお問い合せ フォームよりお気軽にご質問下さい。

みなさまのアプローチをお待ちしております。

小浦猛志 オフィシャルサイト
http://www.koura-takeshi.com/

 先週の解説になります。

 

↓それぞれの局面が見えましたか?

009.gif

 

まずは局面を作り出すための姿勢・片脚パワーポジションです。

y033.JPG

直立した姿勢では次の局面は生み出せません。姿勢・重心の低さがポイントです。

そして姿勢から加速局面へ。

y034.JPG

加速動作となるトリプルエクステンション。左腕の使い方にも注目。

右脚で地面を押す動作+左の肩甲骨との連動で加速度アップ。これも肩甲骨―骨盤リズムです。

 

運動局面の中で加速局面はほんの一瞬だけ。加速と言う名の仕事が終われば、一気に次の減速局面へと移行します。

y035.JPG

減速局面への入り口。ブレーキ動作は必ず踵から入ります。スタンドの高い位置からの撮影ですが、靴の裏がハッキリと見えます。この後に強烈な減速動作をする準備がしっかりとできています。

 

y036.JPG

左脚のブロック動作により減速局面突入。脚が伸びきっていないのがポイントです。

 

 

踵からではなく、つま先からブロック動作に入れば、簡単に膝がつま先を越えて、膝カックンのような状態になりバランスを崩してしまいます。

 

 

そして姿勢→加速→減速局面を経て、最終局面となる切り返し局面へと移行していきます。

y037.JPG

 

左足の拇指球に体重が乗って、踵が浮いているのが分かります。減速から切り返し局面に移行している状態です。

 

y038.JPG

ここから切り返し動作のカギとなるを拇指球ツイスト行います。切り返し動作とは、運動方向を変える動作と考えています。右から左へ。前から後ろへなどです。

そして、加速脚だった右脚が、減速脚だった左足より前方へ移動いています。加速動作と減速動作がしっかりと行えていた証拠となる脚です。

y039.JPG拇指球ツイストとは拇指球に体重を乗せて、切り返したい方向へつま先を回転させる動作。そして加速脚だった右脚が切り返し脚になり、これで切り返す準備完了です。

これは変則パワーポジションと言ったところでしょうか。姿勢・重心の低さがポイントです。

 

y040.JPG

最後は右脚で地面を押して、右サイドから左サイドへ切り返し。

以上が一連の動作に含まれる姿勢と運動局面でした。

 

010.gif

実際の速度で見るとほんの一瞬の出来事ですが、加速・減速・切り返し動作・局面が切り替わる際のメリハリが利いているのが分かります。

それぞれの動作・局面のメリハリがスピードやフットワークの効率性を生みだします。メリハリの利いていない動きと比較するとよく分かります。

 

 

局面に合った正しい体の使い方ができているかチェックすれば、その選手の特徴が分かります。

一度運動局面からテニスを観てはどうでしょうか?姿勢と3つの局面しか存在しないので、テニスの動作が非常にシンプルに見えてきます。

 

011.gif

姿勢→加速→減速→切り返し→姿勢→加速→減速~

この動作・局面の反復がテニスです。

 

連射撮影で使っていたカメラが水没により故障しました・・・いよいよ一眼デビュー!?ご期待ください。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

小浦猛志氏、山本修嗣に質問がある方は、icon:mailお問い合せフォームよりお気軽にご質問下さい。

みなさまのアプローチをお待ちしております。

小浦猛志 オフィシャルサイト
http://www.koura-takeshi.com/

サーブの基本練習

| | トラックバック(0)
前回、指導の手順とリズムの事を書きました。

1、テイクバック
2、トスアップ
3、インパクト
4、フィニッシュ

フォームを身につける際、学習段階で1〜2にかけて分習的に練習するのはあまりお勧めじゃないです。

1、2、3のテイクバック インパクト フィニッシュがいつの間にか1〜2--3のリズムになりがちで、サーブスイングのスピード感にスピードがなく間のびした身体運動になり、加速性が無くなります。
最初からワ〜ン、ツーのリズムで素振りすることが大切です。

その際、テイクバックを"ゆったり大きく"と"ゆっくり大きく"を勘違いしない様に!

"ゆったり大きく"はOKですが、テイクバックのスピードは結構速く取る事です。
でないと、インパクトでの加速性が悪くなります。

レディースで頑張っておられる方に、各地で指導しますが、皆さんフォームはOKなのにスピードが出ないのは、テイクバックスピードが"ゆっくり大きく"リズムがイ〜チ ニ〜 サ〜ン ほとんど同じスピードで、ヒッティングポイントインパクトで加速性が出ない、こんな事を考えてみましょう。

もしあなたが、思い切り幅跳びがしたい。フルスピードで走ってみたいとしたらどうしますか?踏切り前の助走は、ものすごいスピードでTimingよく踏切ります。

ダッシュと同じ、助走から加速へは、ゆっくりからいきなり早くは無理!!サーブは、2〜3秒もかかりません。

セットポジションから(静止)、テイクバックが始まったら終わるまで1秒位がサーブにかかる時間です。
長身であれ、低い人であれ変わりません。






小浦猛志、山本修嗣さんに質問がある方は、icon:mailお問い合せ フォームよりお気軽にご質問下さい。

みなさまのアプローチをお待ちしております。

小浦猛志 オフィシャルサイト
http://www.koura-takeshi.com/

カテゴリ

ウェブページ

酸素オイル