【ご質問】
今の伊達選手は昔と比べサービス(特にセカンドサーブが)が良くなっており、又フォアーハンドストロークの安定性が増している様に思います。そうでしょうか?
【ご回答】
確かにご指摘通り、サーブ力は以前よりかなり上まわってます。テイクバックは、個性的ですがトスアップからインパクトにかけ体幹(重心)の使い方のうまさが抜群です。
インパクトには、ボディーインパクト(地面を強く蹴る 衝撃で地面から力をもらう)体が弓の様に張った瞬間ですが、この時のバランスに注目下さい。
頭の重心と足首の真直ぐで適度に体幹の重心が外に(前方)でてます。
これにより、次の動作ボールインパクトに向け、加速性が上がります。難しい言葉ですが、身体のトルクが一気にハイトップにギアーチェンジされます。
車と同じです。地面からもらうボディーインパクト(下から上へのパワー)を左右の(回転)パワーに変換、一気にボールインパクト(加速点)につなげます。そして、フィニッシュバランスの左足着地の強さと、両足首のアキレス反射、このタイミングの良い時は、サーブ好調です。
本人はサーブが今でも一番の課題と入念に練習しますが。試合の流れにより、高い所で仕事をするサーブは、どんな選手でも高テクニックを要します。
ついでフォアハンドですが、これも以前よりテクニックはアップしてます。特に、高い打点がとても上達しました。サーブと同じ事ですが、違うのはテイクバック、インパクトでのバランスです。
サーブは体幹の重心が適度に前に出ますが、フォアーは頭 体幹は真直ぐ 両足を広く(身長の半分位)地面に体重をかけ一気に上にインパクト、地面からもらったパワーを回転(トルク)動作に切替えボールインパクトに、そしてフィニッシュバランスで次の動作に切替えます。
又、この時に打球の軌道イメージが大切です。下図参照
ストロークの練習で大事なのは、フットワークフォームだけでなくボールの軌道イメージです。
ネットの高い所を通してロングボールをしっかり打つ練習をすれば、自動的にラケットの加速点で打てHitting Point も前になります。
軌道イメージ1つで全てが変わる。
サーブ改善方法
(神山様、三浦様)
【ご質問】
現在スライスサーブを練習しているのですが、今一感覚が掴めず悩んでいます。9割方サービスラインをオーバーします(ボールの落下地点はほ同じ)。
【ご回答】
実際に一眼見させて頂けたらと思いますが、上記の事をもとに判断しますと、なんとなく練習風景が フォームがイメージ出来ます。
・長身ではないが、そこそこスピードの有るサーブかな!
・ ボールを打った瞬間の感触がザクッとこない!
こんな所です。当ってますか。
回転練習は、いきなり速い回転で練習するより、ゆっくり回転をかける練習をする事です。
(1) セットポジションの際、ラケットフェイス(打つ面)を上に向ける(ボールをスイートスポットにのせる)
(2) テイクバックからインパクトにかけ、ラケットフェイスをずっとオープンのまま打って下さい。ラケットの面は気にせず、打球方向を気にしない、当るがままに打つことです。時計の針方向にスイングして、ボールに当たるとそれなりの回転がかかる。
又、トスの位置がスイング方向で少し変わります。
12時は体に近く、1,2,3時は少しづつ頭を中心に右側に移行するでしょう。
(3) 現在のサーブ練習の結果で私の気づきは、もしボールが速くて9割オーバーは、トスの位置が体に近いでしょう。
もし、ゆるければ遠すぎでしょうが、感覚があまり良くなく、回転がかかっていないと思われてるので、これはないかなぁ?多分、近いと思います。
(4) ラケットをスイングする時の重要ポイントは、ラケットヘッドの認識です。ラケットヘッドの位置は、
①〜③のどの場所か、②〜③の部分がすべてのショットでヘッドです。スイートスポットの上下になります。
この部分を認識して面作りスイングに利用して下さい。
(榊原様)
有明でお声をかけて下さり有難う。
戦場でクルム伊達選手の事で頭がまらわず失礼しました。質問は又、次回よりお答えします。
小浦猛志、山本修嗣さんに質問がある方は、
お問い合せ
フォームよりお気軽にご質問下さい。
みなさまのアプローチをお待ちしております。
小浦猛志 オフィシャルサイト
http://www.koura-takeshi.com/