2シングルス、1ダブルスで争うチームマッチ。全国高校団体戦と同じ。違うのは、単復試合が可能(同じ選手)。
今回の最強豪チーム 対ベラルーシ。第一試合は、誰もが破れ、
170位の吉田選手が失うモノ無しと果敢に挑み、4−6、7−5と30位のバルバンシコワをタタキ潰すチャンス到来。すでに1時間半を超えていた。ファイナルセットは、ノータイブレイク ロングセット。
作戦は、”相手のフォアーを潰す”。
あとはメンタル勝負。相手も必死!! ここでベンチワークは、メンタルとフィジカル一気にたたける相手ではない。強烈な打合い、ラリーが予想される。
どんなメンタルが必要か?
答えは、”大ゲンカ”怒りが必要と判断。
どんな状況でも目の前のワンポイント、”サーブどうする””リターン何をする”0−40でも40−0でもワンポイントへの作戦と怒りを確認しプレーに入れ、先の結果に入るなとアドバイス。
ファイナルの始まりで決まる。インターバル90秒の(その当時)60秒が過ぎた時、主審が”Time”とコール。立ちかける吉田選手に私は、”立つな!!”とどなった。”エッ!!”と言う吉田選手。”本気でケンカする怒りは有るか? なかったら勝負にならない!! その気になるまで時間が来たからって立つな!! “ 主審が “15second” とコール。
短いが長く感じられた
ついに、1分30秒の時間が過ぎて、” Japan Delay to the game warning”と来た瞬間、彼女はタオルをベンチにタタキつけてコートへ、戦場へ向かった。
その眼は、彼女の決意に光っていた。延々のサーブキープ、両者は勝負を超えた”無心にボールを追いボールと戦う、時間は共有した”一言のアドバイスも両ベンチ共出来ない。
水とタオルとホットクリームで脚のマッサージ、隣のベンチも同じ。それから2時間を過ぎ、吉田サーブの9−10、30−30オールで事が起きた。
1枚の大きな葉が吉田のバックコーナー付近でラリー中に落下。相手のボールがその葉にふれて空振り、0.1秒の明暗だった。
彼女は何が起きたかわからなかったが、イージーボールの空振りは今迄の超集中力を失い、バルバンシコワに百倍の勇気を与えた。
3時間50分の死闘でたった1本のマッチポイントでゲームセット。
ボールへの怒り戦いは私流の”集中力”。
練習で彼女はやっているから試合で出来る、吉田選手は一時世界ランク50位まで上がり、グランドスラム常連であったが、その後ランキングを落とし長くスランプにあったが、この一戦で敗戦とは言え多くを学び、それから一年、ウインブルドンで予選を勝抜き、再びグランドスラムに姿を現し、挫折を乗り越え、29歳迄長い長い現役生活を続け、引退後大学に進学。30歳にしてピッカピッカの大学生となり、環境学を専攻し、見事卒業。
今、セカンドキャリアは、テニスを指導のかたわら、地球環境問題に取り組んでいる。
ボールと戦い続けたテニスプレー魂を今、病める自然環境へとうにゅう。ジュニア卒業後、プロ生活に入り、テニス、テニスに明け暮れ、旅から旅のツアー生活を終え、人生に忘れ物をしない様、20代後半から大学へ行き、勉強をした選手達は沢山おられる。
若年でプロ転向が目立つ昨今。ジュニア達よ、ラケットは一生の友であるが、競技生活は一生の一部。時が来たら生涯教育も大切を忘れない様に。又、昨今の超高速テニス、生き残るには練習だけではダメ。アスリートとして、スポーツに感性に知識を深め、知識をしぼらないと夢は夢のままに時間が過ぎる。10年を超えるテニスプレーヤーとしての歴史を大切に、来シーズンに期待を
世界中、どこに行ってもテニスコートのキャンパス(画版)は同じコートサーフェイスで描く絵が変わる。次回は、コートのキャンパスにもどんな個性的絵画を描くか?をお送りします。
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