ご質問内容
よく「シングルス戦術」というようなタイトルで戦術本がありますがパターンが羅列しているだけで1試合通しての戦術解説がありません。(B.ギルバートの本は多少それっぽいと感じますが)  「スポーツ戦術…」とかいうドイツが原著の本も読んでみましたがあまり理解できませんでした。小浦さんから見た戦術本を出版してほしいです。

ご回答
戦術に関しては、この春から「試合の見方、考え方」の質問を基本に、約8ヶ月間いろいろな角度からメンタル、フィジカル、テクニックを中心に述べて参りました。又、それ以前にもテニスコート図面の中で、ポジションの取り方等の私なりの絶対基本を紹介してきました。
戦術本に関しては、近い将来出来るだけ解りやすく、できれば12歳でも可能な内容で発行させて頂きます。今しばらくお待ち下さい。

ご質問内容
今後の日本のテニスの方向性と選手の育て方。土日しか打てない人へのアドバイス、市民大会レベルでの効果的な戦術と心構え等を。

ご回答
私の考えは、北は北海道、南は沖縄まで長年に渡り全国にキャラバン講習会を展開して感じたままを述べます。

1、私が指導するのは、キッズ、Jr、高校生、学生、ナショナルチーム、一般愛好家は高齢者まで全部こなします。30年間この内容は変わりません。

2、各地に訪問し、学校、民間、協会等で指導されている皆様の指導理論のバラつきにビックリします。10歳の子供と高齢者、はたまたトッププレーヤーの筋肉や骨格に違いは有りません。
フォアハンド1つ教えた時、テイクバックインパクトは誰がやっても、男女左右を問わず同じです。身体機能は共通理解、指導者がこれに気付ば、「アレはトップだから出来る」はなくなります。
歩くと走るは同じ動作、違うのはスピード。歩く、走ると、ゴルフ、野球、テニス他スポーツは同じ。私が発売したDVDには全てのショットに歩く動作を絶対基礎にストローク、ボレー、サーブ、スマッシュ迄紹介しています。誰が指導しても同じ共通理解を徹底する事が超重要です。

次に、日本テニスの普及度は世界5指に入ります。が、指導理念、理論等の確立と全国で行なわれている大会への指導者、ジュニア、一般愛好家の参加が絶対です。素晴らしいコーチは必ず試合をスクール生に観戦させます。ジュニアの試合であれ、超トップの試合でも一般の市民大会でも面白い区別、差別なく観戦は感性を高め、学習効果に確実に現れます。「百聞は一見にしかず」スクール生を囲い過ぎです!! 

市民大会レベルの方々への適切なアドバイスは、一流選手にするより百倍難しいのですよ。こうしたら勝てるとアドバイスして勝つ人は、言わなくても勝つでしょう。アドバイスは、テクニック、フィジカル、メンタルレベルの総合点です。確かに私が、クルム伊達選手に出すアドバイスも超一流ですから難しいですが、市民レベルであれ、超トップであれ、内容は同じ。

「隙があったら」じゃなく「隙をつくって観戦する事」がアドバイスの基本です。コーチが率先してスクール生を試合場に連れて行き、大会会場が人であふれたら、テニスの普及がどんな事になるか想像した事有りますか。とんでもないニッポンテニスの発展は指導者に有り!


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