前回は、”観察眼”について述べました。文中、私の自分流造語が続出で、文字が正しくないと指摘があると思いますが、私流コーチ学で選手に感覚的に伝えていますので、ご理解ください。

さて、観察眼と言う視機能、視覚は人間にとって物事を習得する時、最大の武器となり、五感のうちでも80%から視覚を駆使して情報収集に当るようです。
神経回路が発育時にある低年齢ジュニア、初心・初級の大人と言えども、眼使いは能力開発可能です。

“試合の見方、考え方”は、刻々変化する現場の流れを何処に見(看)極めるかです。私の視機能、視覚(スポーツビジョン)の師である、田村先生は”スポーツの中で眼は時間を与えてくれる”と教わりました。私に取っては、強烈なインパクトでした。

技は”タイミングとリズムとバランス”で構成されている。
フォームが美しかっても、”何時テイクバック、いつインパクト”のタイミングが取れない人は、ボールをコントロール出来ない。

“ボールがどこにどんなスピード、自分や相手がどこに”の瞬間視の弱い人は、現状判断×予測能力に欠け、シングル、ダブルスのポジションフォーメンションにパニックをおこす。

聖地ウインブルドン、サッカーワールドカップの勝負に一喜一憂の観戦中に腕の動きに注視して”眼使い”の練習をして見て下さい。宮本武蔵の書に”見る眼弱く観の眼強く”コーチに取って究極の言葉かも!!

特に14〜15歳位迄に脳と視機能(神経)を直結させる、俗に言うコーディネーション機能が発育構築されます。

勝負脳は、この時期に沢山試合を見せると超効果的レッスンとなり開発され、忍耐もきたえられます。

画一的パターンで教える事も悪くはないですが、選手の自己開発能力を低下させ、低年齢では勝てますが、本当に”戦える年代”でもてる身体能力をフル活用できなくなるモノです。

先の述べた、”眼は時間をくれる”について、サーブに困っているジュニアに一般愛好家に質問しました。”皆さん方、サーブのフォームはOKです。でも、ボールがスピード出ませんね。では、あなた達がサーブをする時間は、何秒くらいですか。”とたずねると”やっぱり”でした。2〜3秒がほとんどです。視機能は皆さん同じOKです。でも、ボールのスピードやその他の事を見る感覚”視覚”が人それぞれサーブが2〜3秒かかると言う答えは、指導者側から考えたら如何ですか、トスの高さはどれ位上げますか。

3秒なんて数mの高さでは足りないくらいでしょう。ロビングがそんなモノです。長くても1秒チョイがサーブの時間帯”そのままのフォームで1秒で打てるトスを考えサーブしましょう”と教えたら、大人でも気がついた人は、5分でサーブが速くなりました。

①テイクバック ②インパクト ③フォロースルで指導の手順が①→②→③のリズムに変わりトルクが上がらない人がほとんどです。眼使い、視覚をうったえるだけで考え方が変わる一例です。

視機能、視覚の勉強はこの人を紹介します。
新大阪の近く、地下鉄江坂駅前に”視覚情報センター”TEL 06-6338-8739 小浦の紹介で来たと言って下さって結構です。試合の見方は勿論、モノの見方の眼が変わります。

次回は、テニスを具体的に分析し、デュースコート、アドバンテージコートの現実を説明します。

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