ご質問を頂きました。

Q;試合中の選手たちや見ているコーチはどういうことを考えているのでしょうか。
また、小浦先生が試合を見る際、どのような所を見ていますか。
試合で考える事、コーチとして見るポイントを教えてください。

A;小浦猛志より返答

【12歳クラスでは】
石の上にも3年 よく頑張った12歳位の子供達が、いざ初舞台となった時、本人は、コーチはどうするか。

私の経験上、”初舞台”は選手もコーチも不安と期待のミックスジュース。味は恐怖。

勝っても負けても選手は記憶なし(もし試合中の記憶が残っている選手は、大勝ちか大負け状態)

コーチ関係者は、我教え子、我子の全ての長短所をのぞく事ができる。

試合後に、コーチ関係者が選手にアドバイスをする光景は、今も昔も同じです。

負けたら選手は、助言、説教、説得、説明(勝っても)何かが起こってます。

でも、その光景を見て私は、”コーチ無駄な事やってるね”、”何の効果もナシ”

最初のコーチング(マッチについて)は、3回連続負けた頃に、”コーチは何もアドバイス無し、何か聞きたいなぁ”と思うまで、選手の心をつくる事です。

2回〜3回位の試合経験で、選手の眼は少し落着きます。

そこで、試合場で “対戦相手はあの子” と告げると少し観察眼が働くでしょう(させるのもコーチ)

pht100628.jpg

12歳位の選手には、試合の仕方をパターン指導するのはよくないです。

メンタルが弱くなります。(観て、観詰めて、看破る)

観察眼は、ジュニアから能力開発、勝負の慣性は、五感をゆさぶり、五体を揺るがす。

先に述べた、「観察」とは、初級者(大人)やジュニアに実際に試合会場で行なわせると、面白い事が判ります。

通常、情報収集し分析と続くが、結果に入りすぎてモノを見ると、学習→比較が始まります。

自分と相手と見比べて、フォアー、バック、サーブ等の比較採点で、自己評価が低くなり、ヤバイ(不安)とビビリ(緊張)とつながり、試合開始と同時に、リスクの高いショット連発。

周囲の期待を裏切り、あとは説教部屋。多くの原因は、事前の観察目的のギャップが “原因”

“1%の確率弱点短所”を見れる眼力を指導する。

昨今の選手に試合を根気良く見る”忍耐”が欠けるのは、指導者が率先して試合を見ないから、生徒も同じ。 

あげくは”最近の選手は頭が悪い”はコーチの指導があげられる。

盗み、ずるくかしこく相手も自分もだます(やれる)

言葉は悪いが、スポーツ正々堂々とはいえ、実際のプレーは、強烈な当りと風の如きすかし、

千変万化の秘術を尽くす所に華が有る。

つづく

小浦

小浦猛志に質問がある方は、お問い合せフォーム
りお気軽にご質問下さい。

今回のように、質問に答えさせて頂きます。

みなさまのアプローチをお待ちしております。