ウインブルドンを観て
ウインブルドンを観て、”原点はフットワーク、ショットはヘビーアンダースピン”。
この何週間、完全に寝不足です。夕方のプロ野球に始まり、ワールドカップ、ウインブルドン、明方のワールドカップ。
一球の明暗、ワンラリーの妙味、一発のカウンター、スローテンポからアップテンポ、梅雨と暑さを忘れる真夏の夜の勝負を満喫し過ぎています。
さて、”試合の見方、考え方”のご質問を頂きました、榊原さん。改めてお礼を言います。
私の頭に詰まっていたモノを少しずつ思いつくままに放出していますが、ご期待にそってますか。
途中質問OKですから、イメージが違ったら連絡下さい。
さて、ウインブルドン、フェデラーが破れ、その破った相手のベルディがナダルと決勝を争い、ナダルの巧さ、強さにワンセットを取れる事なく破れ、女子もセリーナの圧勝で聖地は終幕しました。
ここで、興味深いことは、今年もオーストラリア、フレンチ、ウィンブルドンと3グランドスラムが終了しました。
2年程前から気になっていたのですが、初めはフェデラーのテニスが変化していると感じましたが、何かが良くわかりませんでした。
でも、何か違うと気がついたのは、サーブのトス!!
叉々、少しだけ低くなり、インパクトからの切り返しが速く、しかもアンダースピンの切れ、鋭さが素晴らしく、使用頻度がラリーの30%を超える位重要な攻撃的ショットに確率、トップスピンに対抗するにはアンダースピン、右対左。グランドストローカー対ネットプレイヤー等々。
又、アップテンポ対スローテンポとあらゆる敵に対応出来る様、常に基本に忠実に変化と進化を求めているのはさすがである。
その証拠にウインブルドン、男女優勝者ナダルもセリーナ・ウィリアムズも随所にサーブ、アンダースピンの向上が見られる。
長く世界の王者として君臨して来たフェデラーの芝生でもクレーでも、ハードコートにも対応するテニス、これがオールラウンドプレースタイルであろう。
今後、世界を目指す日本選手達に伝えたい事は、どんなにテニス環境条件が良くても、それだけでは目標は達成出来ない。今年40歳になるクルム伊達選手が、つい先頃引退した杉山さんが、160数cmの小柄ながら大記録を打ち立てたその原因を皆さんは、どの様に理解されてるか。
その原因はたった一つです。
日本テニスで一番研究されているのが”打ち方” 沢山のテニス雑誌で毎回の如く解説されている連続写真で見るフォーム、打ち方。
でも、ハードコートであれ、世界のトッププレーヤーは、2本の脚、足底、足首、膝、股関節、肩甲骨の機能性がズバ抜けている。
テニスを始めた子供の頃から、おそらくコーチが”フットワーク、バランス”を言い続けたのであろう。
“フットワークという脚、足さばきを研究する事が世界への歩き方、走り方”。
一瞬にしてトップスピンからアンダースピンへの切り替えをフットワークで行なっている、ゴルフ界では”パット is money”らしい。テニスでは、”フットワーク is money”が私流指導指針。
日進月歩のテニス界、風の如く走り、林の如く相手を観て、火の如く襲い、何があっても山の如く動じない、ベテラン選手から若手にと戦国時代突入を伺わせる今日この頃。
全米オープン、夏の陣で日本選手の活躍を期待しよう。
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