昨年末、私のブログを管理してくれている「井上君」がシルバーコーチのボケ防止等で再度「小浦猛志に聞きたい事」と掲載した所、内容は良くにたモノもありますが、毎週月曜日にお答えすると、52週間では答え切れない量を頂きました。今後は、随時旅の間に間に不定期ですが、お答えします。
尚、戦術面のご質問には正直難しい。テクニック、レベル、対戦相手、コートサーフェイス等、色々と状況が有りますので、基本的に私見を述べます。
戦略、戦術のちがいはハッキリしましょう。私的にダブルスの戦い方テーマは何!!「相手の二人は同レベル?それとも弱い方があるの?メンタル的に弱み、テクニック的に弱み、等々の弱点を情報キャッチ」その上で、テーマは「弱者を徹底的に潰す、又は仲たがいに追い込む」と決定し、その為に1人にボールを集中、サーブ以外に「うまい方に打たせるな」と戦術を立てます。
ちょっと経験の有る人ならどうするかおわかりでしょう。
一般愛好家が1setマッチで序盤で(2〜3ゲーム以内)相手を潰すには周到な用意が必要。1人は打たされっぱなし、1人は仕事なしで嫌気がさす。技と心をボロボロにする。ここまで市民大会でやれば、友達を失うかも(笑)
日頃の練習で、こんな戦術テーマを考えている小浦猛志というコーチは、嫌な奴ですよ!!
ダブルスの対戦相手、仲間割戦術の一例です。
昨年の4〜5月当りにシングルス、ダブルスの基本戦術を図で説明しました。テニス雑誌にも沢山書かれていますが、戦術は時間と空間、そして相手の心のスキを突くのが基本です。
その為に、自陣をどの様に布陣するか、ワントップの雁行陣、ツートップの平行陣、それともディフェンスの後方平行陣、この絶対布陣をパートナーと時間をかけて生み出す事。そして、相手を追い詰め前後(左右)にラインを動かす事です。
アッと忘れていました。Iフォーメーション、又の名をオーストラリアンフォーメーションなんて懐かしい呼び名です。私的にはひょっとして、ダブルスの布陣の原型かなと思います。
センターライン上に近い直線布陣から一瞬にしてツートップ ネット 平行陣 それとトップが右か左か、それにともない後が陣形をかためる。サーブ、動きに自信のある方はオススメです。このフォーメーション時には、サーブダッシュをせず、左右の雁行陣も有り!
パートナーが右か左か、又、デュースコート アドコートの陣形、ポジションが変化、左がデュースコートに位置する時はコート中央のリーチ、逆のポジションのケースは両サイドのリーチが変わる。ダブルスはシングルス以上にスタートの陣形が大切。半歩のポジションミスがそのポイントの明暗をわけます。
いつもあと一歩の所で、苦いビールを飲まされる天敵、ライバルとの差はサーブ ブロック リターン ロブ等のショットの練習も大切ですが、相手も同じです。
ダブルスの基本は、2人の布陣が絶対です。泣いても笑っても同じ広さの戦場に駒は2つ。主従 陰陽をケースバイケースに変幻自在に開き閉じ、流れをヨミツナを仕掛け、ワンポイントをモノにする!
ミスしない、相手のミスを待つだけでは勝てません。ボールの位置と相手の陣形を盗み、左右雁行陣 前後平行と前後平行の中でわずかな雁行体勢等を練習して見て下さい。
特にゲーム中のミスショットの反省だけでなく、今のポジションで良かったのか、はたまた今打ったボールはポジション的に自分のボールだったか、ミスの原因は追求すれば布陣戦術につながります。
経験年数、レベル等で事例を上げれば山程ありますが、まずは私のダブルス戦術の基本は自陣を提案します。