ご質問を頂きました。

Q; ウィンブルドンが始まり、オープニングマッチではノーシードのファージャ選手がNO・1シードのフェデラー選手に、第3セット目、第4セット目にチャンスがあったと思われますが、ファージャ選手に何が起きたのか、また、なぜフェデラー選手はあそこまで押されてしまったのか、小浦先生はどう見ていましたか?

A; 小浦猛志より返答

聖地ウインブルドンにふさわしい血が騒ぐ、オープニングマッチであった。

紙面では、フェデラーの不振や限界説等にもおよんでいたが、私はそうかな?と思う。

他スポーツも同様、Topになればなるほど、年間スケジュールは厳しく、過酷なツアーが続く。

特に個人スポーツは、もっときびしい。中でも、テニスが最も過酷であろう。

それは、ホーム開催は個人戦では、無しが条件で旅から旅をしいられる。

ウィンブルドンでのフェデラー vs ファージャ戦を、一点一試合のみ見たら、

“どうしたフェデラー”、”ファージャは強烈なサーブ” になってしまうでしょう。

確かにあの一戦のファージャは自分の全てを出し切り、試合の主導権を握り、センターコートを我庭と走りまわった。対するフェデラーは、耐えに耐え、

王者の誇りと尽きない忍耐力で、勝負を手中にした。全てにうわまわったファージャであったが、

“試合に勝ち、勝負に負けた。” その原因は、ファージャが取ったセットは、最高の調子と勢いがフェデラーの計算を上回っていたが、一方、苦戦のフェデラーが取った戦術は、”相手のサーブ力に対する罠”とみた。

事前情報をもとに、ゲームが先行する中で、相手の癖と確率を読み、ビックポイントで相手にサーブを打たせる”罠”をレシーブで仕掛けた。

前半はわざとノータッチエースを食らい、勝負所でブレイク、ポイントが来たら、”仕掛けた罠”にサーブをさせ、相手に気づかれない様、地道にポイントをかせぎ、数少ないチャンスを、その日のテクニカル&フィジカルコンディションでモノにした、秘策と診ました。

小浦

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