小浦猛志(小浦武志): 2010年9月アーカイブ

テクニック ショットの見方 考え方

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さて、今週からは小浦流テニスの見方、考え方コーナーといきます。

グランドストローク、ネットプレー、サーブもろもろのテクニックショットの開発レベルアップを紹介します。今、おかかえの悩み、ご質問などご遠慮なくお寄せ下さい。


その1 テニスの始まりはサーブ

シングルス、ダブルスでサーブ程、重要なショットは有りません。初級から超トップまで永遠の課題はサーブです。サーブテクニックは大別して2種類。

1つはフェデラーの様にトスアップからインパクトまで両足を動かさないでサーブする バランスサーブ(私の呼び名です)

もう1つは、クルム伊達タイプ
セットポジションは両足を開いてますが、トスアップと同時に、後足を前足にスライドして両足をそろえて打つ、スライドサーブ(私の呼び名です)

私流にはこの2つのタイプが有ります。


次にタイミング、リズム これは、3種類でしょう。

1番目は、トスが高く頂点から落ちてから打つ、ハイトスタイプ、テイクバック、インパクトフィニッシュまで2〜3秒かかるタイプ。
若い頃のフェデラーもこのタイプでしたね。少し前は、ヘンマンもそうでした。
サーブのトスは高くは日本でも同じですが、このタイプは現在少なくなりました。

2番目は、今のフェデラータイプ。トスの頂点かホンの少し落ちた所で、ヒットするタイプ。パワーのロスが少なく、タイミング、リズム、バランスも取りやすいと思います。

3番目は、クイックサーブ、トスのあがりっぱなをヒットするタイプ。

先のバランススライドサーブは、フォームでしょう。あとの3つはタイミング、リズムの事です。

仕事上、全国各地でレッスンしますが、"サーブって、テイクバック、インパクト、フィニッシュまで何秒かかる?"って質問すると、多くの答えは3秒、2秒です。 "1秒位"の答えは無し。

2〜3秒なんてかかりません。トスがどんなに高くになるか想像して下さい。
1、    テイクバック
2、    インパクト
3、    フィニッシュ
と指導手順とタイミング、リズムが混合したら美しいフォームでもより強く打てません。

技は、タイミングとリズム、そしてバランスが大切。まずは、今のフォームのままテイクバックのスピードを上げ、1秒でフィニッシュまで素振り、発想の転換を。

One two で Hitしましょう。





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試合の見方、考え方

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私のブログが始まったのは、標題の質問を頂いてからです。
以前にこんな事を書きました。

ミルという字は幾つ有るだろう。 "見る、視る、観る、診る、看る" 色々な書き方がある様です。私が勉強した眼の先生、田村氏は"現場視力"と言う事を力説されました。

スポーツの現場で眼は、何を選手や指導者にくれるのか?有り過ぎて答えに困りました。
でも、田村先生はたった一言、 "時間をくれる"
実に的を得た明解!! 目が覚めました。

将来有るジュニア達に機会が有る毎に、上のレベルの試合を観戦、見学させる事は、超重要なコーチ
の指導方法です。15歳位迄に、試合を見る能力の高いジュニアは、脳神経と視覚の回路が発達し、練習への姿勢が変わり、ボールと戦い、試合の展開を読み、心身の一致する "ゲームの達人" と成長します。

複雑奇怪なコンピュータを上まわる人体機能、コーディネーションは、五感×五体の開発、試合の現場と練習の現場の最大の違いは何か。

"0.1秒の明と暗、緊急事態、エマージェンシー" です。

やり直しの無い一場面、一瞬を見せ気配を感じさせ、練習に持ち込む逆転の発想を指導者、コーチが持つ事により、スランプ、目標の壁が破れます。


指導、教えるのには限界がありますが、教わるに限界なし。年中どこかで試合の有るニッポンテニス。子供達が沢山、試合現場に足を運び、指導者、コーチがその子供達に"試合の観、見、診、視、看、戦法術を伝え、ホームに帰りそのままのメンタル、姿勢で練習に取り組めば、練習コートは本物の試合と同じ戦場に変わるでしょう。

ジュニア期だけでなく、一般愛好家も同様です。身体能力の開発だけがコーディネーションじゃないです。

視覚と機能を直結した、複合トレーニングが成長期の最大課題です。一般社会でも、又"ゲームの達人"と言う本が再販されました。

テニス界のゲームの達人は "現場視力" の開発を試合から学び取らせましょう。

次回からは、私のテニス観を思いつくままお伝えします。




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テニス

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変えてはならないモノ
変えざるをえないモノ
変えるべきモノ


1年程前、全くのパソコン音痴の私に、全くのテニス音痴のグループが"ホームページ"を立ち上げたらと持ち上げられ、無機質な電波の世界に入りました。

始まりは、何をどうしたら良いのか、ブログは写真とキャリアだけで動かず、それがある日突然の質問。"試合の見方、考え方"を教えて!!  榊原さんアリガトウ!


40数年、現役選手としてコーチとして歩き、夢を求めその夢を食べたら次の夢を探し求めたのは、試合という戦場、戦うためのよりよき武器という技の開発。

それをより効率よく駆使する体力、0.1秒の明と暗を呼ぶ心、閃き、戦術。
心技体視 五感をゆさぶり、五体をゆるがすテニスコートの戦場を他スポーツと比較したらどんなモノか考えた事有りますか。


1、変えてはならない "目標" は、グランドスラム、オリンピック、デ杯、フェド杯 他 絶対基本。

2、変えざるをえない "昔の常識、今の非常識" 文明・科学医学等の進歩で指導の激変に対応。

3、変えるべきモノ ありあまる情報結果を分析 "高い目標に向け、謙虚な姿勢" があれば、分析結果を重んで、時の流れを変えるべき。

グランドスラムの戦場は激変、1970年位迄、全豪、ウィンブルドン、全米の3つは芝生、唯一ローランギャロ(全仏)がレッドクレー。
数年前に日本のトップジュニアに質問したら、誰も知らなかった。

若いコーチの皆さんご存知ですか、日本は指導方法、その他でもすぐに海外の情報やパターンをコピーしたがりウンチクをたれますが、例えばアメリカが強いとアメリカ流、スペインが、アルゼンチンが、フランスが、オーストラリアが等々です。

クレーコート育ち、オーストラリアは芝生、アメリカは東が芝生、西はハードクレーが源流、こんな歴史を知ると技と戦術の変化進化の原因をつかめます。
テニスは他スポーツと比較して、コートサーフェイスの進化変化は、とんでもない激変。そして、これ程道具が近代化スポーツは他に類を見ません。

人間の機能は不変。でも、機能の開発プログラムは、今も日々進歩。

こんなに戦場が激変したにもかかわらず、テニス人口巨大国ニッポンから、もっともっと世界に進出する選手が出てこないのは不思議!!

私の見る所、47都道府県の試合会場でジュニアが試合を見ていない。何故だろう。
コーチや指導者の練習が主で、試合はそっちのけ。
私を含め、コーチが教えるより "視覚を鍛える" 方が学習効果は百倍ちがう。

次回はその事を。





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テニスコートのキャンパス画版に描く絵は

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皆様、ご存知の様に画家が絵を描く画版には、沢山種類がある様です。
デッサン、水彩画、油絵、水墨画、クロッキー(速写)等々、色々な絵を色々な画版(キャンパス)に描きます。

私は、絵の事は全然知識はありませんが、多分、絵を描く手法基本は同じだと思います。

さて、テニスと絵をどんな関係がと思われるでしょう。鉛筆、筆、絵具、墨等で多種のキャンパスには、個性有る絵が有りますが、テニスはラケットで打ったボールが、クロスにストレートに空間に描く軌道は残りませんが、時には目にも止まらぬ一瞬のラケットさばきで
時にはゆるやかに、優雅に狐を描くため息の出る様な筆ならぬ、ラケットさばき、試合の技の妙味を私は教え子にそんな話しをします。

グランドスラム、大舞台のテニスコートのサーフェスと言うキャンパスは、聖地ウインブルドンは天然芝、バウンドは低く超高速、描く絵は、一筆勝負のクロッキー、デッサン、水墨画、書き直しは利かない、速写かな!!

フレンチローランギャロスの赤土(レッドクレー)のキャンパスは、猛烈な個性とボリュームタップリの絵画、トップスピンにアンダースピンに砂が舞うコテコテの油絵の如く、全豪、全米はスローハード、バウンドは高く高速、デッサンの下地にサッと色付けされた水彩画の如く思えます。

五感を閃めかせ五体を駆使した一振りのラケットさばきは、画家の一筆、時には繊細に時には大胆に、時には優雅に個性豊かにプレーヤーが描く球道は息詰る程の迫力とため息が出る五体画と言えるでしょう。

皆様、気が付きましたか。自分は何流何派のタイプのテニス画家、コーチの皆さんは教え子は将来どんなタイプの絵を描くでしょう。ベースライナー、オールラウンド、前陣速攻型?テニスコート戦場のキャンパスは、個性豊かな個展と言えるでしょう。東京はTORAY.J.O 大阪はH.P OPEN
現場は面白い、是非コートで会いましょう。







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