小浦猛志(小浦武志): 2010年6月アーカイブ

試合の見方 考え方1

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ご質問を頂きました。

Q;試合中の選手たちや見ているコーチはどういうことを考えているのでしょうか。
また、小浦先生が試合を見る際、どのような所を見ていますか。
試合で考える事、コーチとして見るポイントを教えてください。


A;小浦猛志より返答

【12歳クラスでは】
石の上にも3年 よく頑張った12歳位の子供達が、いざ初舞台となった時、本人は、コーチはどうするか。

私の経験上、"初舞台"は選手もコーチも不安と期待のミックスジュース。味は恐怖。

勝っても負けても選手は記憶なし(もし試合中の記憶が残っている選手は、大勝ちか大負け状態)

コーチ関係者は、我教え子、我子の全ての長短所をのぞく事ができる。


試合後に、コーチ関係者が選手にアドバイスをする光景は、今も昔も同じです。

負けたら選手は、助言、説教、説得、説明(勝っても)何かが起こってます。

でも、その光景を見て私は、"コーチ無駄な事やってるね"、"何の効果もナシ"

最初のコーチング(マッチについて)は、3回連続負けた頃に、"コーチは何もアドバイス無し、何か聞きたいなぁ"と思うまで、選手の心をつくる事です。


2回〜3回位の試合経験で、選手の眼は少し落着きます。

そこで、試合場で "対戦相手はあの子" と告げると少し観察眼が働くでしょう(させるのもコーチ)

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12歳位の選手には、試合の仕方をパターン指導するのはよくないです。

メンタルが弱くなります。(観て、観詰めて、看破る)

観察眼は、ジュニアから能力開発、勝負の慣性は、五感をゆさぶり、五体を揺るがす。

先に述べた、「観察」とは、初級者(大人)やジュニアに実際に試合会場で行なわせると、面白い事が判ります。

通常、情報収集し分析と続くが、結果に入りすぎてモノを見ると、学習→比較が始まります。

自分と相手と見比べて、フォアー、バック、サーブ等の比較採点で、自己評価が低くなり、ヤバイ(不安)とビビリ(緊張)とつながり、試合開始と同時に、リスクの高いショット連発。

周囲の期待を裏切り、あとは説教部屋。多くの原因は、事前の観察目的のギャップが "原因"

"1%の確率弱点短所"を見れる眼力を指導する。

昨今の選手に試合を根気良く見る"忍耐"が欠けるのは、指導者が率先して試合を見ないから、生徒も同じ。 

あげくは"最近の選手は頭が悪い"はコーチの指導があげられる。

盗み、ずるくかしこく相手も自分もだます(やれる)

言葉は悪いが、スポーツ正々堂々とはいえ、実際のプレーは、強烈な当りと風の如きすかし、

千変万化の秘術を尽くす所に華が有る。

つづく

小浦



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今回のように、質問に答えさせて頂きます。

みなさまのアプローチをお待ちしております。

フェデラー 対 ファージャ

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ご質問を頂きました。

Q; ウィンブルドンが始まり、オープニングマッチではノーシードのファージャ選手がNO・1シードのフェデラー選手に、第3セット目、第4セット目にチャンスがあったと思われますが、ファージャ選手に何が起きたのか、また、なぜフェデラー選手はあそこまで押されてしまったのか、小浦先生はどう見ていましたか?



A; 小浦猛志より返答


聖地ウインブルドンにふさわしい血が騒ぐ、オープニングマッチであった。

紙面では、フェデラーの不振や限界説等にもおよんでいたが、私はそうかな?と思う。

他スポーツも同様、Topになればなるほど、年間スケジュールは厳しく、過酷なツアーが続く。

特に個人スポーツは、もっときびしい。中でも、テニスが最も過酷であろう。

それは、ホーム開催は個人戦では、無しが条件で旅から旅をしいられる。


ウィンブルドンでのフェデラー vs ファージャ戦を、一点一試合のみ見たら、

"どうしたフェデラー"、"ファージャは強烈なサーブ" になってしまうでしょう。

確かにあの一戦のファージャは自分の全てを出し切り、試合の主導権を握り、センターコートを我庭と走りまわった。対するフェデラーは、耐えに耐え、

王者の誇りと尽きない忍耐力で、勝負を手中にした。全てにうわまわったファージャであったが、

"試合に勝ち、勝負に負けた。" その原因は、ファージャが取ったセットは、最高の調子と勢いがフェデラーの計算を上回っていたが、一方、苦戦のフェデラーが取った戦術は、"相手のサーブ力に対する罠"とみた。

事前情報をもとに、ゲームが先行する中で、相手の癖と確率を読み、ビックポイントで相手にサーブを打たせる"罠"をレシーブで仕掛けた。

前半はわざとノータッチエースを食らい、勝負所でブレイク、ポイントが来たら、"仕掛けた罠"にサーブをさせ、相手に気づかれない様、地道にポイントをかせぎ、数少ないチャンスを、その日のテクニカル&フィジカルコンディションでモノにした、秘策と診ました。

小浦


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試合の見方

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試合をミル

見る 観る 視る 診る 看る 英語で知ってるのは、See Look Watch & Check も有りますかicon:question

選手がそれぞれの舞台で 技と秘術を流れ(時)をミテ(眼と頭脳).力(体)の限り尽くす試合はミル所が一杯

事前(情報収集).直前(心身の変化).試合中(対応).直後(心身状態).事後(反省と分析)等々

それぞれの局面で2つ眼使いは千変万化.使えば使うほどテニスが興味津々です

一般愛好家 ジュニア トップクラス共通点や気づきは無数、魔性のスポーツ テニス

ワールドカップは11vs11が芝のピッチで

今 聖地ウィンブルドンでは1vs1で同じ芝生コートで魅せてくれます。

時には狭く、時には広く、勝負所は奥行きのある眼使いで楽しんで下さい

 試合のミカタその1でした

 次回から各分野別にお答えします。

小浦

アンパイアシート

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パリのレッドクレーに熱風が吹き荒れるグランドスラム ローラン ギャロ
これからが面白いicon:face_smile皆さん、TV画面にアンパイア シートの集計が映るのをご存知ですねicon:question

サーブ、アンフォースドエラー、ブレークポイント等の確率、本数がでます。

それはそれなりの情報で興味ある分析ができますが、もっと繊細にワンポイントづつ、
追いかけると不思議な試合が出て来ます。

テクニカルミスでは無く戦術やメンタルミスが原因で"試合に勝って 勝負に負けた"
と言う試合が一杯です。

一般愛好家から世界のトップクラスも同じです。

技術的にとんでもない格差が有れば戦術は.どんなゲームでも無理icon:face_mistake

でも、眼の上のタンコブ、互角のライバルはワンポイントのやり方次第で料理できます。

前回述べたように"総ポイント数のうち、自分の方が沢山取っているのに負けた"。

あるいは、同数ポイントなのに負けた。
通常 6-4(10ゲーム)のマッチで60ポイント位プレーします。
平均して4ポイント差位です。6-3でも6ポイント差位かも

たったのこんな差で"不味いビール"になります。

テニスは3ポイント連続失点は命取りicon:face_shockローランギャロをその様に見て下さい。

ここでどうするか、裏の駆け引きに.引きずり込まれもっと興味深くのめり込むでしょう。
卓球、バレー、バドミントン等、ワンポイントを争うスポーツなら総取得ポイントが相手に勝てば.そのセットは手に入ります。
もしタイで有れば終わらない。状況判断良く、効率の良いポイントを取得出来る。
戦術的変身は相手に取ると相性の悪い敵〓そうなってもテニス仲間を失う事は有りません。

以前にも増して挑戦者が増すでしょう。

具体的には、サーブの仕方とレシーブの仕方が大切です。
何気なく順番にスタートしがちです。ゲームの達人は.ここに集中します。
又 デュースコートでゲームを失うのは一回、他はアドバンテージコートです、
右サイドと左サイドでは作戦と言うメンタルは違います。
やっと巡ってきた大事はポイントをギャンブル的にプレーしてませんかicon:question
それではマッチを通してテクニックは上達しませんよ

作戦は悪魔のごとく綿密に プレーは天使のごとく大胆にicon:sparkling

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