スポーツの世界で「より速く、より強く、より正確に」はいつの時代でも、何歳になっても誰もが一番手にしたい宝物。「より速くスピード」と言う代物は、馬力じゃなく、技らしい!!
筋骨隆々でもスピードボールが打てない人は沢山います。勿論、パワーは有るに越したことはないですが、スピード・技とパワー・力は別物と考えましょう。
スピードという技は、筋肉を動かす神経回路を発達させる事の様です。
13〜4歳迄の成長期にスピードの技は90%位習得するとの事です。ゴールデンエイジの年代に沢山のスポーツをする事が、スピード成長の肥料です。
「エッ、じゃ年とってからは無理か」とガッカリしないで下さい。人間の体は便利に出来ています。
無茶なトレーニングはダメですが!! ちょっとした工作で半年位コツコツやる事でゴールデンエイジ程でなくても、シルバーエイジでもスピードテクニックは呼び覚ます事が出来ます。
我々の身体は沢山の筋肉を持っていますが、肘から先端の手迄と膝から下の足までは、誰もが超高速筋肉を備えています。試しに手首と足首を強く振ってみましょう。
「どちらが速く振れますか?」
多分皆さんは、手首の方がと思われます。バランス良く立ち、手・足首を振ると同時スピードで振れるでしょう。
手首の速さ程、足首を動かすのがフットワーク!
こんな説明をすぐやりたくなるでしょうが、足首の上には、体重というとんでもない負荷がかかります。
手には300g程のラケットとインパクトの衝撃時にボールの重さが何十kgの負荷がかかり、傷・障害のもとになります。
まず、最初にこんな事を体験しましょう。
1) 動く前にしっかりストレッチ、特に足首、膝、腰、肩、手首の腱を入念に。
2) 肘を90度、手、指をしっかりパーにして、姿勢をシャンとして真直前方を見て両足を足底全体で立つ
3) その場で、動かず両腕を(肘)前後に速く、強く走るように動かす事。肩甲骨が動きます。5〜6秒間を数回行って下さい。
【注意事項】左・右の腰骨は動かないように。バランスが悪いと振れなくヨタヨタします。後方に肘は大きく、前方は止める事。
4) 次に、その動きプラス、カカトを上げる。リズミカルに数回(足底のインパクト)
この動きが連続10回(腕振り)出来る人は、タイミング・リズム・バランスが出来ているので、多分、スピードのテクニックを身につけている人です。
インパクトの瞬間は、体中の関節の腱がしまります(反射)
コンマ何秒のタイミングをリズミカルに行います。100mのランナーは40歩強で走りますが、1回のミスで10秒を切るのが難しいそうです。
又、タッピングという動作、両足首で地面を数回乾いた音が出る様に、たたいて見ましょう。
でも、絶対無理は禁物。瞬時に全体重がかかるので、必ずチョットずつ始めて下さい。
3ヶ月〜6ヶ月でフットワークが軽快になります。子供は体重が軽く、筋が柔軟、分相応に(笑)
次回は、ラケットを握る=グリップ力でボールの飛距離と勢いが変わるかもです。